「やりたいことがわからない」
そこから始まる自分探しの旅。
「自分と向き合わねば!」と、心のことを学び始める。
それは自分の新しい扉を開けてくれる可能性を秘めた、とても素晴らしい取り組みだと思います。
ただですね。
時にそこから、「迷路にハマってさあ大変!」になってしまうことも(笑)
「心のこと」に取り組む人が陥りやすいワナがあります。
素直で真面目な人ほど、ここにはまってしまうことが多いのかもしれません。
具体的な事例で説明していきますね。
「学べば学ぶほど混乱していった」
そんなCさんが “いまここ” に還り、情熱と目的を取り戻していった、そのプロセスをこちらで紹介しました。
極上の私を生きる【ソウルビジョン・トレーニング】を受講中に起こった、気づきのお話です。
今日はこの続き。
気づきをゴールだと勘違いしている人が多いのですが、そこからが本当の始まり。やっとスタートラインに立った状態です。
さて、最終回までに何がどうなったのか。
最終回にちゃーんと(笑)
ラスボス退治が待っていました。
生きづらいと思ったこともない。
ただ、このまま、妻として母としての人生だけで終わるのはイヤ。もっと自分を活かした生き方がしたい!
でも、やりたいことがわからない…
そんな思いをぼんやりと抱えつつ、好奇心のおもむくまま、心のことを学び始めたというCさん。
初めて知る世界はとても刺激的で、「自分はなんにも知らなかった!」と驚くばかり。
そしてある時、こう言われたそうです。
あなたがやりたいことがわからないのは、お母さんの人生を生きているから
「ええ?!そうだったの???」
そこからCさんの心の旅は始まった。
さらに学びを深め、「お母さんの人生を生きている」ということが腑に落ちるまで2年ほどかかった。
だけどまだ、「やりたいこと」はわからない。
いろいろ学んだことをビジネスにしたいと思うけれど、今一歩、踏み出せない。
だから、あと一押し欲しい!
【ソウルビジョン・トレーニング】受講の理由を、こんなふうにお話ししてくださいました。
さてさてさて。
全6回の【ソウルビジョントレーニング】
対話の中で、ことあるごとにCさんの口から出てくるのが、この、
「お母さんの人生を生きていたから」
もはや口ぐせ(笑)
そう!
そうなんです。
いつか運命になるから
事前学習教材【しあわせがクセになるセミナー】で解説してます。
「お母さんの人生を生きていた」
何度も何度も、Cさんの口から出てきます。
だから今まで上手くいかなかった。だからなんとかしなくちゃ。だからもうそれは理解できた。だからもうそれからは自由になった。だからもうそれは止めたのだ!
この言葉にこだわり、捉えられ、そこから動けなくなっています。
Cさんが前に進めないのは、「お母さんの人生を生きていたから」ではありません。
Cさんが次のステージへ進むことを阻んでいるのは、
「あなたがやりたいことがわからないのは、お母さんの人生を生きているから」
いつか誰かから聞いたこの言葉です。
「腑に落ちた」とおっしゃっているのですが、だけどイマイチすっきりはしていない。
っていうか、ずっとここにこだわっている。
腑に落ちたこと、本当にわかったことは、自然と忘れていきます。
自分のものになったものは、わざわざ意識に上らせることはなくなっていくものです。
「これが正解」「これが正しい」という、固い硬い思い込みがある。
だから自分がここにとらわれて、迷路にはまっていることに気づけません。
だって出発点がここだから。前提がここだから。
その前提を疑うってことは、今まで自分が作り上げてきた自分のストーリーを壊すこと。
“かわいいかわいい私のエゴちゃん”は、そんなこと、全力で阻止します(笑)
全力でそこから目を逸らそうとします。
もちろん対話の中で、繰り返し繰り返し、遠回しだったりズバリだったり。
様々な角度・切り口から、そこにフォーカスを当てていきます。
だけど、タイミングがあるんですよね。
ご本人の耳に届き、頭に届き、心に届くのには。
最初は耳にさえ、届きません。
もちろん、音は聞いています。
だけど意味のある言葉としては入っていかない。
それくらい人間の無意識の抵抗というのは大きい。
だって前提を覆すんですから。
世界がひっくり返るんですから(笑)
『やりたいことがわからないのは、お母さんの人生を生きているから』
これは1つの解釈に過ぎません。
そのセラピストさんの解釈、ものの見方です。
「それが間違っている」という話じゃないんです。
ここ、勘違いしないで欲しい、超超重要なポイント!
正しい・正しくない、というお話をしているのではありません。
それは1つの解釈に過ぎない、ということ。
親から刷り込まれた価値観というのは、もちろんあります。
親との関係を見直すことで、自分の人生を生きられるようになることも、もちろん大いにあります。
でも、それがすべてではない。
「どのレベルの話をしているのか」ってことなんです。
問題は、それを作り出したときと同じ意識レベルによっては解決できない。
(アインシュタイン)
セミナージプシー、スピリチュアルジプシー。
自分探しや自分癒しが終わらないのは、同じレベルでの解決を繰り返しているから。
大野木研究室のモットーは、対症療法ではなく根本解決。
問題を解決するのではなく、問題を生み出している、自分自身の無意識の思い込み、価値観、解釈、思考パターンを解放し、自分が望む世界を創る、『新しいものの見方』を身に付けていきます。
正しい・正しくないは無く、解釈があるだけ。
問題があるのではなく、問題を作り出している思考(解釈・価値観・ものの見方・視点・物語、なんと呼んでもいいのですが)が、あるだけなんです。
Cさんを苦しくさせていたのは、「刷り込まれたお母さんの価値観」ではなく、「あなたはお母さんの人生を生きているから、やりたいことがわからない」という解釈。
その物語に取り込まれてしまっていました。
自己啓発やスピリチュアルに心理学、心のことを学び始めると、そこでどうしても様々な事例を聞かされます。たとえば「お客様の感想」とか(笑)
でもどれもみな、その人の成功体験、その人の物語でしかない。
なのに、その物語、その解釈に、自分自身を当てはめようとしてしまう。
苦しかった自分、癒されなかった自分。
そしてそこから光を見つけ自分を取り戻した壮大なストーリーを、無意識に求めてしまう…
だってそういうものだって、エライ先生が言ってるし。
そして実際そうなったというお話を、たくさんたくさん聞いてきたし。
そういうパターンで解決するものだと、無意識に刷り込まれてしまっています。
でもそれは誰かのストーリー、あなたの物語ではありません。
だから必要なことは、その物語から出ること。
その物語を演じ続けるのをやめることです。
そのための第一歩が、それは1つの解釈に過ぎず、自分を自由にしてくれる解釈・ものの見方は無限にある、ということを知ること。
Cさんのこれまでの人生を、「お母さんの人生を生きてきた。だからやりたいことが見つけられない」という物語で語ることも出来ます。
でも、ひとりの人間が生きてきた道のりというのは、そんなに単純なものじゃない。
事実、Cさんは、いろいろと話してくれているんです。そういうお母さんに育ててもらったおかげで、会社や家庭で上手くやってこれたと。
良かったこともたくさんあるんです。
お母さんから教わったこと、お母さんから伝えられた価値観。
それは自分を助けてくれたものもある。
なのにどうして、「それは自分の考えではない」と、すべてを否定する必要があるんでしょう?
確かに、今の自分にはそぐわない価値観もあるかもしれません。
ならば、必要のないものは手放せばいい。必要ないものだけを。
新しいものの見方を手に入れれば、自分を苦しくさせているものの真の正体が見えてきます。
「あなたがやりたいことがわからないのは、お母さんの人生を生きているから」
この考えが無かったとき、Cさんの中に混乱はありませんでした。
そして今この瞬間も、その考えを手放せば平和が訪れます。
だとしたら、自分を苦しくさせているものの、本当の正体はなんでしょう?
すべて「解釈」です。
ものの見方、視点、物語、価値観、世界観、思い込み、なんと言い換えてもいいのですが。
「お母さんの人生を生きていた」という解釈を、自分で自分の人生に取り入れ、その物語を作った。
自分の解釈、自分のものの見方が、自分を苦しめるものの正体です。
ものごとはただ起きているだけ。
そこに人間が、それぞれ勝手な解釈をし、物語を作り出している。
すべての問題は、自分が勝手に作り出したものなのです。
ということは?
逆に言えば?!
自分の人生は自分で創っていける。
その力が、自分にはある!
自分とは何者であるかを思い出し、本当の力を取り戻すことが出来ます。
問題を作り出していたのは、実は自分だった?!
ドタバタの自作自演、『ジブン劇場』を演じていた自分に気づくと、みんな笑いだします。
やっだー、もう!
そして、「そんな自分ってどう思う?」って聞くと、みなさん、こう言うんですよね。
あー、もう、ほんっと、かわいい!
一生懸命ジタバタしていた自分が、とてもとても愛おしくなります。
これが本当の意味での自己受容。
「ありのまま」の自分を受け入れるということです。
「ありのまま」というのを、素敵な(理想的な)自分になることだと勘違いしている人が多いのですが。
おもいっきり無意識レベルなので、自分がやってるって、ほぼ気づけないんですが…
ありのままというのは、ありのまま(笑)
完璧な自分になることではなく、完璧ではない自分を認めて受け入れて、「ああ、こんなにジタバタ頑張っちゃって、なんておバカでカワイイの~」って思えることです。
こうやって、まるっと自分を肯定することが出来たなら、おのずと「やりたいこと」も見つかります。
見つかるというより、自然に思い出すんです。
「そうだ、これだったよ!何を今まで悩んでいたんだろう???」って。
答えは自分の中にしかない。
この言葉の意味が、やっとわかるときが来た!(笑)
「答えは自分の中にしかない」と言いながら、あちこちあちこち探しに出かけていた、そんなおバカな自分を発見!
心の底から笑えて、心の底から愛おしくなります。
余計なものを落としていけば、自動的に本当の自分が姿をあらわします。
とてもなつかしい、そもそもそうだった自分が。
だからもう一度、恋に落ちるんです。
自分自身に、この世界に。
全6回のコースを修了したCさんからいただいた感想。
紹介させていただきます。
いろいろなことに気づき、自分の中で整理もできて。
「あと一押しが欲しい!」と感じて決めた受講でした。
終えてみると、あの時のワタシと比べてまた一段と進んだような、いえ、確実に前進してるのはわかる。
わかるのに、なのに、最後に『ジブン劇場』が腑に落ちるって……と。
ほんとに脱力です(笑)
でも、「あ〜ぁ、まだわかってなかった」と、以前の私ならガックシきてると思うのですが、そんな自分をほんとうに愛しく、好きだなぁと感じている自分がいて幸せです。
むつこさんとのセッションは、セッションというよりおしゃべりって感じで楽しいけど、こんなんでいいの?という若干の不安を感じたり(笑)
あまりに心地よく、楽しいおしゃべりタイムのようなセッションでした。
だけど結果として、何年も私の唯一にして最大の命題であった「やりたいことがわからない」が解決してしまいました!
やる気が起きなかったり、めんどくさいなと思ってしまうことがあっても、本当にやりたいと思うことって全くブレないんだなと感じています。
そしてわかっちゃったから、もうやるだけだなと。
焦らず、自分のペースで、自分の声を聞きながら。
そんなふうに感じています。
それにしても、むつこさんは私にとって母のような存在っていうのかな?
自分を納得させるために、これまでの経験や学んできた知識を使って、うまくまとめる私に、いつでも「違うよ」って目を覚まさせてくれる。
『ジブン劇場』の脚本に酔い、美しい(と自分が感じる)ドラマチックで、心震えるエンディングを語ったつもりが、「それ、誰の?」って。
泣けるほどフラットに切り替えしてくださる(笑)
そのたんびに、「え?えぇ〜、ダメ?? 普通、ここで、『そうですよ、Cさん!』ってなるはずなのに〜」と感じることの連続だったような気がします。
でも、6回の間、繰り返し繰り返し、切り返されたおかげで、最終回には自分でもニマニマしながら気づけるようになりました!
むつこさん、すごいな〜、好きなんだよな〜と感じるのは、どんな時も絶対に上から目線なことがない。気づきのヒントを与えてくれるときさえも、なんというか『同士目線』なところです。
暴走してなかなか気づけない時もフラット。
そしてようやく私が気づいて、「あぁぁ〜」と凹むときは必ず、「私も・・・」って、ご自分のことを惜しげも無く開示してくださる。
本当にジャッジがない。
こちらから出てくるのを待ってくださる。
だけど、よぉく、よぉく見てて、キモはぜったい外さない。
私は他にむつこさんのようなセラピストさんを知りません。
なんだか最終回があっぱれすぎて、全く文章がまとまりませんが、本当に楽しくて、温かくて、豊かな時間をありがとうございました。
照れるほどほめてくださって、ありがとうございます(^^)
そうですね。
普通は、『そうですよ、Cさん!』ってなるはずなのかもしれません(笑)
でもつまりそれは予定調和、想定の範囲内。
それでは今までの繰り返し。今までの延長。
今までの枠を出ることは出来ない。今までの自分を超えることは出来ません。
新しい世界の扉が開くことはありません。
「正しい・正しくない」の世界から、「正しい・正しくないは存在しない」という新しい世界への意識の進化。それが大野木研究室が提供する『新しいものの見方』です。
そしてそれは、物語を演じる側から、物語を創る側へ、
一段高い視点に移ることなのです。
だからこそ、
自分の人生は自分で創っていける!
その力が、自分にはある!
自分とは何者であるかを思い出し、本当の力がよみがえってくるんです。
するとそのとき、「やりたいこと」は、「やるべきこと」に変わります。
「自分はどう生きたいのか」という問いは、「自分はどう生きるべきか」に、おのずと変わる。
託された自分の命の使い方、使命を生きる道が始まっていきます。
前回のブログを読んでくれたCさんから、久しぶりにこんなメッセージが届きました。
リクエストベースでゆるゆるとやってきて、それで満足していたある日、突然、自己満足じゃなく、もっと貢献しろと言われている、私の命がそうしたがっていると感じました。
今やっていることもズレてるわけじゃないけれど、ど真ん中じゃなかった。私の魂が震えるのはやはりこれなんだと、改めて確信しました。
あのときも私は睦子さんに伝えていて、なんとゆうか、これ偶然じゃないよねと思い、メッセージさせていただきました。
優しい革命を起こしたい!!
はい!
いっしょに優しい革命を起こしましょう!
世界を変えようとは思っていません。
世界は変わっていく。
そう信じています。
それが私が見たい世界です。
最後にもう一度、繰り返しになりますが、これは、「お母さんの人生を生きていた」という解釈が間違い、という話ではありません。
くどいほど繰り返すのは、ここを無意識で取り違えてしまう人、わかった「つもり」になってしまう人が、本当に多いから。
解決策は1つじゃない。
可能性は無限にあります。
その時、そのタイミングで、あなたに最適な解があります。
誰かの成功法則は誰かのもの。
誰かの物語を生きることからは、もう卒業しましょう。