3月11日。この日に問いかけたいこと、忘れずにいたいこと。

今日は3月11日。

「サンテンイチイチ」

こんな呼び方がすっかり定着しているのは、この日が歴史の中での1つの転換点として、大きく刻まれる一日だからではないでしょうか。

 

あらためて今日この日に。
私が起業した理由を、書いておこうと思います。

被災しなかった私にとっても、あの日が大きな大きな転換点だったからです。

 

 

 

 

当時私は、外資系生命保険会社でシステムエンジニアとして働いていました。

仕事は3年先くらいまで、ハードなスケジュールがすでに詰まっている。

 

仕事は好きだけど会社は嫌い。

ずっとそう思って仕事を続けて来ました。

だけど会社にも様々な変化があり、様々な出来事が起こり、さすがに仕事量が自分の心身のキャパシティを超えてきた。

 

でも、会社辞めたら食っていけない
生きていけない…

だけど、これ以上は仕事できない
したくない

でも辞めるなんて出来っこない…

だけどこれ以上はムリ…

 

あ”ー、辞めちゃおうか…

う”ーーーー
ムリムリムリっ!!

 

こんな、もんもんとした日々の中にいました。

 

そして3月11日、東日本大震災が起き、福島の原発が爆発。
会社は即、緊急事態対応となり、「会社辞めてる場合じゃないっ!」と。

主要機能は東京から地方に移転。
(私は東京残留組でした。)

目の前の震災対応に追われ、「会社辞めようかどうしようか」なんて考えは、アタマから一切消え去りました。

 

ですが。

 

1か月たち、2か月が過ぎ。
短期戦だと思っていたことが、どうやらこれは長引きそう。
中期戦どころか長期戦の様相…

緊急事態が日常に変わっていったとき、張りつめていた気持ちが切れてしまったのかもしれません。

 

ミーティングの最中、唐突に思いました。

「あ、終わった」

 

次の瞬間、

「どうやらワタシ、会社辞めるらしい…」

そう気づきました。

 

まるでヒトゴトみたいですが、
会社員を卒業する瞬間のこと、今でもはっきりと覚えています。

「どうしようか」は一切なく、その瞬間に決まっていました。

会社員を辞めること、そして二度と会社員に戻らないことは、もはや「事実」として、自分の中にありました。

 

会社を辞めるなんて、絶対に出来ない。
可能性はゼロ。

そう思っていたことが、なぜか一瞬でひっくり返ってしまった。

突然、ゼロから100に、変わってしまっていたんです。

 

その後で、急速に怖さがやってきました。

わなわなと身体が震えました。

 

会社を辞めたあとのアテは一切なし。
養ってくれるダンナも親もいない。

「ワタシ、どうなっちゃうんだろう…」って。

 

一週間後、辞表を出しました。

2011年6月だったと思います。
ずいぶん長かったように感じるのですが、震災からわずか3カ月後のことでした。

もちろん、起業のキの字も、当時の自分の中にはありませんでした。

 

なぜ、「終わった」と思ったのか。

なぜその瞬間、「辞める」と決められたのか。

 

私に聞かないでください。
私にだって、なぜかはわかりません(笑)

 

ただ、何かひとつ、伝えられることがあるとしたら…

 

その瞬間を逃さない。

 

ただこれだけです。

 

たぶんどんな人にも、「その瞬間」というのは訪れています。

それをキャッチできるかどうか。
そこで動くかどうか。

それが人生を決めるのだと思います。

 

 

 

 

 

じゃあ、どうしたら、それをキャッチ出来る自分になれるのでしょう?

 

常に自分に問い続ける。

 

災害に備えるのと同じです。
毎日の日常で、意識し続けること。

それが突然の非常時に、動ける身体を作ります。

 

思い通りにいかない現実や、出来ない自分を責めるよりも、

「じゃあどうしたい?」
「私は本当はどうしたい?」

自分に問い続ける習慣が、無意識に自分を変えていきます。

 

会社辞めたい…
でも辞められない…

この葛藤から抜け出せたパワーは、実は意志の力ではなく無意識からのパワー。

自分の潜在意識からの声が、自分を動かしてくれました。

もしかしたらそれを、「魂の声」というのかもしれません。

 

定年まで勤めあげて退職金をもらって。

でも心も身体もボロボロになっていたら…

 

それが本当に私の幸せなんだろうか?

その後の人生、自分はどう生きるんだろう?

 

「どうしたい?」
「私は本当はどうしたい?」

毎日毎日、自分に問い続けていたことが、潜在意識の自分を変え、ある瞬間、堰を切って流れ出したのでしょう。

 

会議室で怖さでわなわなと震えていた、あの時の自分に言ってあげたい。

「大丈夫だから。その怖さはアタリの証拠だよ」

 

あの日あのころ、あの悶々としていた自分に、
今、心の底から感謝しています。

あの時の自分がいたから。
あの時、あれだけ悩んで迷って、うだうだした経験があるからこそ!

今こうして、ここにいて、

「あなたはどう生きたい?」

この『問い』を投げかけることを生業(なりわい)にした、この私がいます。

 

「だいじょうぶ。その怖さはアタリだよ」って、

自信を持って、クライアントさんに伝えられます。

 

 

 

 

3月11日。
「あのときを忘れない」

この言葉をよく聞きます。

 

何を忘れないのでしょう?

何を忘れずにいればいいのでしょう?

 

私は、あの時、怖さに震えながらも、

「もう次に進むしかない」

そう受け入れた瞬間のことを、ずっと忘れずにいたいのです。

 

人生の時間には限りがある。
ある日突然、それが絶たれてしまうこともある。

だから怖くても、今いる場所を出て、先に進むべきときがある。

 

その瞬間を逃さない。

 

少しだけ先にそれを経験してきた者として、
同じ瞬間を迎えた人に、

「だいじょうぶ。怖いのはアタリだよ」

そう伝え続けたい。

 

ひとりぼっちじゃない。

同じように心を決め、同じように一歩を踏み出した仲間がいる。
応援する仲間がいるんだってことを伝えたくて、

その先にある世界を見せたくて…

 

だからこの仕事をやっています。

 

だからこれからもずっと、きっと死ぬまでずっと(笑)問い続けます。
私に出会ってくれた人たちに、自分自身に。

「じゃあどうしたい?」
「本当はどう生きたい?」

 

 

いただいた命の使い方、
それを『使命』と呼びます。

 

起業は生き方。
あなたは、どう生きたいですか?

 

 

 

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